意外と少ない、ブルーレイプレーヤーの中級機

ホームシアター構築にあたり、意外と選択肢が限られてしまうのが、Blu-rayプレーヤーです。長年に渡りAV機器の情報を摂取してきた方ならお分かりでしょうが、DVDプレーヤーの時と比べて、「中級機」と呼べる価格帯(5万円~10万円代)の製品が、Blu-rayプレーヤーには極端に少ないのです。

「ゲーム機を再生機器として利用したくない。だからと言って、1万円前後のプレーヤーでは不安…」そういった状況にある方は、頭をうんうんと悩ませてしまうことでしょう。なにせ数少ない中級機は評判が芳しくなく、それより上となると、20万円前後の高級機になってしまうのですからね。

この現象についても最近よくお問い合わせを頂くのですが、私の見解と致しましては、「需要の乖離」が主な理由として挙げられます。最近発売されたレコーダーを見てみると、既にDVDしか扱えないレコーダーは数少なく、ほとんどがBlu-rayに対応していますよね。つまりBlu-rayに関しては、再生用途よりも録画用途の方が圧倒的に需要が高い、という訳です。

また、Blu-rayのセルソフト(映画やアニメ)が容量を活かした販売方法を取っているのかというと、ご覧の通り。映画はやはり1枚に1本で、映像特典も大抵は同発のDVDと同じ。アニメに至っては、1枚に2話(約50分)収録という有り様です。ただ画質や音質が底上げされた程度では、AV機器に疎い層は引き込めないのです。

1万円前後のプレーヤーでも再生に支障はありませんし、実際に中級機のプレーヤーを購入したからといって、価格差に見合う画質差・音質差が得られるとも限りません。しかし、細かい部品の作りや耐久性は、どうしようもありません。実際に1万円前後のプレーヤーを購入してみると、ディスクトレイやボタン、リモコン等の安っぽさが目につくことでしょう。

今後状況が変わってくる可能性も御座いますが、とりあえずは妥協をして、予算の範囲内で上手くやりくりするしかありませんね。プレーヤーだけウン十万というのも、機器構成として非常にアンバランスですから。