サラウンドバーとマルチスピーカー、どちらがいいの?

「ホームシアター構築を目標に、日々勉強中です。しかし私の部屋は6畳間で、とにかく物が多いため、実際にスピーカーを4つも5つも設置することを考えると、頭がこんがらがってしまいます。しかし最近はサラウンドバーといって、1台でマルチチャンネルのサラウンドを味わえる機器があると知りました。サラウンドバーとマルチスピーカー、どちらがいいのですか?」

サラウンドバーが普及をするにつれ、このようなお問い合せは増えています。肝心のサラウンドバーについてですが、「お部屋の構造によります」としか言えません。とりあえず、気になるサラウンドバーの商品ページを見てみましょう。サラウンドバーの効果を分かりやすく説明するためのイメージ図がありますよね?しかし、サンプルとなる部屋は決まって長方形で、辺の中心にテレビとサラウンドバーが置かれています。音の反射も左右対称ですね。

確かにサラウンドバーの躍進は近年目覚ましく、各社がこぞって参加をしています。数年前では考えられない状況ですし、実際アンプ、スピーカー、ウーハー全てが1台にまとまるのですから、確かにお手軽と言えるでしょう。しかし、サラウンドバーのサラウンド効果は、ほとんどが音の反射を利用したバーチャルなもの。上記のような条件下でない限り、最大限に効果を発揮することは難しいと言えます。6畳間以下なら多少面倒でも、それぞれのチャンネルが独立分離したスピーカーを設置した方が、サラウンドのディテールは明確に感じらるでしょう。