映画館で映画を見ていると、主人公の背後から近づく足音。背後で突然割れるガラス。吹き荒ぶ暴風雨。…様々な場面で、後方からの音が効果的に使われていると思います。ホームシアターは、プレーヤー、AVアンプ、スピーカー(サブウーハー含む)の3種をテレビに追加することによって、家庭のリビング等で映画館の音響効果を再現するシステムの事を指します。
音響効果の再現には複数のスピーカーが必要で、主に台詞を担当するセンタースピーカー。劇伴や効果音を担当するフロントスピーカー(L/R)。要所要所で後方から聞こえる台詞や効果音を担当するリアスピーカー(L/R)。更に重低音を担当するサブウーハーを加えた6つで、5.1chのサラウンドが形成されます。更にリアスピーカーを2つ追加した7.1chも台頭し始め、最近では7.1chの音声を収録した映画ソフトも珍しくなくなりました。
一昔前まではAVマニアのものという印象が強かったのですが、DVDの普及と共に安価なシアターセットや、小型のサテライト型スピーカー等が増え始め、最近では、1ボディでアンプとスピーカーを兼ねるサラウンドバーの躍進も目覚ましいものがあります。
Blu-rayディスクでディスクメディアの進化は頭打ちだとの意見も多く、ホームシアターシステムの方が今後どう進化していくのかは誰にも分かりません。ディスクメディアが廃れ、ストリーミングやオンデマンド、ダウンロード販売が台頭してくるという説もありますが、その時にはまた、ホームシアターシステムは新たな形を私達に見せてくれることでしょう。
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